施工管理の採用が難しいのは当たり前。それでも中小建設会社が”伝え方”で変えられること

施工管理の求人票がスマートフォンに表示されている画像

「求人を出しても応募が来ない」「紹介会社に頼んでも全然紹介されない」。

施工管理の採用に苦戦している会社は多いと思います。

ただ、これは自社の条件や知名度の問題だけではありません。

施工管理の採用が難しいのは、業界の構造的な問題です。

まずはその構造を整理します。「なぜ難しいのか」がわかれば、「じゃあ何なら変えられるのか」が見えてきます。

条件は簡単には変えられません。知名度もすぐには上がりません。

でも、「伝え方」は今日から変えられます。

目次

施工管理の採用が難しい構造的な理由

まず前提として、施工管理の採用市場がどうなっているかを整理します。

厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、施工管理を含む「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は6倍を超える水準が続いています。全職業の平均は1倍台なので、5倍以上の差があります。

1人の求職者を6社以上で取り合っている状態です。

さらに、国土交通省の資料では建設業就業者の3割以上が55歳以上、29歳以下は約1割しかいません。若手が入ってこなければ資格を取る人も減り、施工管理技士の母数そのものが縮小しています。

少ない経験者は引く手あまたです。転職サイトに登録すれば何十社からもスカウトが届く。当然、より条件の良い会社、より知名度のある会社に流れます。

これが業界全体の構造です。

そして、中小建設会社にはさらに厳しい事情が重なります。


条件面で大手と横並びで比較される

年収、年間休日、福利厚生。数字で比べられる項目では大手ゼネコンや中堅企業が有利です。

見せ方の時点で埋もれてしまえば、比較の対象にすら入れません。

採用に使える時間も人もいない

大手には採用専任者がいますが、中小では社長自身が求人票を書いて、面接もして、現場も見ている。採用は片手間になり、求人票もとりあえず出すだけになる。

これは能力の問題ではなく、時間が足りないという構造の問題です。

知らない会社は目に留まりにくい

求人サイトに大量の求人が並ぶ中、求職者はまず知っている会社から見ていきます。

中小企業は、この「知らない会社の壁」を毎回越えなければいけません。


ここまで読むと、「じゃあ中小は何をやっても無理なのか」と思うかもしれません。

条件は簡単には変えられない。知名度もすぐには上がらない。採用専任者を雇う余裕もない。

でも、変えられるものが一つあります。「伝え方」です。

条件を変えなくても変えられる「伝え方」の話

条件で大手に勝てない。知名度もない。採用に割ける人もいない。

この状況で「何なら変えられるか」を考えたとき、一つ気づくことがあります。

条件は各社ほぼ固定されていますが、伝え方は各社バラバラです。そして、ほとんどの会社が伝え方に手をつけていません。

ここに差がつく余地があります。

施工管理の求人票で起きていること

施工管理の求人票を何十件か読んでいると、同じ言葉が繰り返し出てくることに気づきます。

「施工管理業務全般」「経験者優遇」「アットホームな職場」。

書いてあることが他社と同じであれば、求職者にとっては「どの会社でも同じ」に見えます。

たとえばタイトル。

「【施工管理】年収450万〜/年間休日110日」のような件名が並んでいる中に、自社の求人が混ざっても、求職者には区別がつきません。

条件が悪いから応募が来ないのではなく、伝え方が他社と同じだから埋もれている。そういうケースが実はかなり多いです。

もう一つ、施工管理の求人票でよく見かける問題があります。

「年間休日110日」「月給25万〜」といった条件が数字だけで出ている。

求職者はこの数字を見て、「これは良いのか悪いのか」を判断できません。建設業の相場を知っている経験者でも、その会社の実態がこの数字通りなのかがわからないからです。

でも、同じ「年間休日110日」でも、「現場の工程管理を工夫して、土日連休が取れる体制をつくっています」と書けば、読んだ人の印象はまったく違います。

数字を変えなくても、何と一緒に見せるかで受け取り方は変わる

これが「伝え方」の力です。

この考え方はスカウトでも同じ

求人票の「伝え方」と同じ考え方が、ダイレクトスカウトにも当てはまります。

施工管理のように求職者が少ない職種では、求人を出して応募を待つだけでは限界があります。

企業側から求職者に直接メッセージを送るダイレクトスカウトは、求人票を見ていない人にも接点を持てる手法です。

ただし、スカウトも送れば返信が来るわけではありません。

私が担当している中小建設会社の条件は、「従業員約20名、地方、建築施工管理」。

ビズリーチの担当者に聞いた同条件企業の平均返信率は0.8〜0.9%でした。

ここから「伝え方」だけを設計し直した結果、返信率は3.1%まで上がりました。同条件平均の約3.5倍です。

求人票だけでなく、スカウトでも「伝え方」で結果は変わります。件名・冒頭・クロージングをどう変えたかは、以下の記事で解説しています。

ビズリーチのスカウト返信率は平均何%?同条件平均の約3.5倍を出した設計のコツ

ただし、伝え方で変えられる範囲には限界もある

正直に書くと、伝え方の工夫だけですべてが解決するわけではありません。

たとえば、施工管理の求人で「年間休日80日」「月給20万円」という条件であれば、いくら伝え方を工夫しても反応を取るのは難しい。

市場の相場から大きく離れている場合は、まず条件そのものを見直すことが先になります。

また、そもそもターゲットとなる施工管理技士がスカウト媒体に登録していない場合もあります。

地方で有資格者の絶対数が極端に少ないエリアでは、伝え方以前に接点を持つこと自体が課題です。

伝え方で変えられるのは、「条件は市場の相場から大きく外れていないのに、伝え方で損している」というケースです。

そしてこのケースは、施工管理の求人票を実際に読んでいると、想像以上に多い。

施工管理の求人票を実際に添削してみた記事があります

「伝え方が大事なのはわかった。でも、具体的にどう直すの?」

そう感じた方のために、施工管理の求人票を実際に添削した記事を公開しています。

【勝手に添削】施工管理の求人に応募が来ない?実力はあるのに”見せ方”で損している求人票の特徴

求人タイトル、冒頭、情報の優先順位、職場の雰囲気の伝え方。4つのポイントをビフォー・アフターで解説しています。

「うちの求人票にも同じ問題があるかもしれない」と感じたら、ぜひ読んでみてください。

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この記事を書いた人:Create Match 中小企業向けダイレクトスカウト代行・採用サポーター。「建設業×施工管理×地方」という最も反応が取りにくい条件で、業界平均3.5倍の返信率を実現。中小企業の採用を、求人票の設計から支援しています。

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この記事を書いた人

中小企業向けダイレクトスカウト代行・採用サポーター。「建設業×施工管理×地方」という最も反応が取りにくい条件で、同条件平均の約3.5倍の返信率を実現。中小企業の採用を、求人票の設計から支援しています。

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